積算の仕事はきついきつくない?何をする職業?

建築

積算の仕事はきついですか?積算ってどんな仕事ですかと聞かれる事が多々あります。

捉え方は人それぞれですが、個人的には積算の仕事はきついとは思いません

なぜかと言うと私は積算の仕事をする前は現場管理の仕事をしていたのですが、現場に出ていた頃は深夜に帰宅して3ヶ月休みが無いなんて事は結構あったからです!

その頃に比べると肉体的にきつくないですし、残業があったとしても土日祝日に休む事ができます。

だから積算の仕事はきついとは思いません。積算がどんな職業なのか紹介していきます!

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積算の仕事はきついこともある!

積算の仕事をする上で覚悟しておかなければならない事があります。

先ほど「きつくない」と言ったのはあくまでも現場管理の時と比べて肉体的にという事です。

積算の仕事がきついと思う理由は中間管理職の方々と同じ悩みだと思いますが、板挟み状態で精神的にきついと言うことです。

積算が営業から言われたきつかった事

今でもありますが、金額勝負でなかなか仕事を受注できない事がありました。

そんな時よく耳にするのは、工事を受注できないのは積算の算出金額が高いからだ!他社はうちが算出した金額よりも1割安いぞ!的外れな積算をするな!今度からサッシを見積もり落ちしたら丁度いいんじゃないか?工事を受注する事ができないのは積算のせいだ!

受注できなかった時にまるで積算だけが悪いと言わんばかりの事を言われることもあります。

積算が設計から言われたきつかった事

ある時設計の方が「お客様から変更指示があったので図面を変更します。図面が出来次第見積もり修正して下さい。」と連絡がありました。

連絡を待っていると見積提出の前日に連絡がありました。「明日の提出には必ず間に合わせてもらわないと困りますよ!なんとか間に合わせてよ!このくらいの変更、対応できる能力はあるよね」と言われたことがあります。

積算が現場監督から言われたきつかった事

積算が拾い落としをするから実行予算のお金が足りないどうしてくれるんだ!利益率が悪くなるじゃないか!なんて事も過去にありました。

圧倒的に図面数が足りてなくて質問すると、そのくらい想定して金額出せないの?と、これって私悪くないだろと思いながらも対応した事があります。

積算は板挟み!?

このように積算は、営業・設計・現場監督全てと直接関わり中心となっているので、板挟み状態できつい事もあります。

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積算の仕事?何をする職業?

企業説明会に行くと学生の方に「積算って何をするんですか?」と、よく聞かれる事があります。

積算の仕事を簡潔に説明すると設計図や仕様書から情報を読み取り、材料・手間・数量の拾い出しを行います。そして合計金額を算出する事によって工事原価や工場価格を掴む仕事です。

いわゆる見積書の作成を行いますが、工事原価を算出する事により、工事原価に対していくら利益を出せるかというとても重要な仕事です。

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積算の仕事に必要なスキル

積算の仕事をする上で最低限必要なスキルが3つあります。

  • 計算能力
  • 空間認識能力
  • コミュニケーション能力です。

計算能力

基本的に「m・m2・m3・ヶ所」等の単位を用いるのが主です。「足し算・引き算・掛け算・割り算」が出来さえすれば拾い出しする事は可能です。しかし、利益に直結するので積算基準に基づいて正確に計算する必要があります。

空間認識能力

そもそも積算する図面は完成形でないものが多いです。

平面図・立面図・断面図・矩計図等複数の図面から頭の中で3Dに変換し想像する必要があります。

空間認識能力は数をこなして行くしかないので、積算した時にわからない事は実際の現場を見学して力をつけていきましょう。

コミュニケーション能力

積算は協力業者に関係する人々と、密にコミュニケーションを取りながら業務をおこないます。

卓上でただ拾い出しを行えばいいわけではありません。

業者との単価の交渉はもちろん、材料の特定が難しい場合や不明点などは設計者に質疑を提出し確認することもあります。自らが積極的にコミュニケーションを取れることは、積算業務の重要な要素といえるでしょう。

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積算の仕事はきついきつくない?何をする職業?まとめ

積算の仕事は精神的にきついですが、肉体的にはきつくないです。工事にかかる工事原価や利益を正確に算出する仕事です!